女性研究者へのメッセージ

女性研究者へのメッセージ

理事長 熊ノ郷淳
大阪大学 大学院医学系研究科 教授
アステラス病態代謝研究会は生命医科学研究を奨励し、国民の保健と医療の発展及び治療薬剤の進歩に貢献することをミッションに掲げています。そのミッションを遂行する中で、今後の我が国の研究環境を如何にすれば次代の発展に繋がるように変革していけるかを常に議論・実践している財団です。女性には男性以上により多くの選択肢やキャリアデザインが想定されるかもしれません。その節目節目で女性研究者の皆さんを応援したいと思っております。
選考委員長 徳山英利
東北大学 大学院薬学研究科 教授
「生命科学の世紀」と言われている21世紀では、ライフサイエンス分野における女性研究者に対する期待と役割がますます大きくなっています。一方で、我が国における女性研究者、特にPIの割合は欧米諸国と比較しても高くありません。アステラス病態代謝研究会では、選考委員の先生方の中にも各分野を代表する女性の研究者を積極的に招聘し、また、民間財団としてのフットワークを活かしたきめ細かな視点から女性研究者の研究と留学を支援しようと議論を重ねる等、女性研究者支援を柱の一つとしてきました。様々なライフイベントやキャリアの中で、研究環境の整備や研究推進のための梃子として、本財団の助成を利用して頂きたいと願っております。
学術委員会長 後藤由季子
東京大学 大学院薬学系研究科 教授
多くの女性の研究者が思っておられる通り、私も「女性研究者」と呼ばれることには抵抗があります。「女性研究者」であるから特別にサポートするという考えに対しても昔は違和感がありました。しかし出産・子育てについて女性に負担が偏る社会になってしまっている事実と、女性が少ないために若い女性が将来活躍するイメージを持ちにくいという事実は如何ともし難く、女性が不利を被る時期にサポートすることは社会的に必要であると今は強く感じています。本財団の選考委員会では、サイエンスを第一に選考を行いつつ、ライフイベント等研究者の方のご事情をも考慮するという形で、女性の研究者の方々を微力ながら(心の中では精一杯)ご支援させていただいています。積極的なご応募をお待ちしております。