趣旨

研究助成金の趣旨

 急速に高齢化が進む中で、がんや生活習慣病、精神神経疾患などの病態を理解し、それに基づいて有効性が高く、副作用が少ない、かつ医療経済性が高い治療法開発の重要性が、ますます大きくなっています。

 本財団は「疾患の解明と画期的治療法の開発に資する研究」であり、「独創性、先駆性が高い萌芽的研究提案」、あるいは、「臨床的意義の高い成果が期待できる研究提案」を支援します。

 領域は特に問いません。あえて研究対象を掲げるとすれば、以下のようになります。なお、全ての申請に対して一律に選考いたしますので、申請時にご選択頂く研究対象領域は採択に影響いたしません。

  1. 基礎生命科学研究
  2. 創薬科学研究および医薬資源に関わる研究 (有機合成化学、天然物化学を含む。)
  3. 疾患の基礎的研究
  4. 「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針ガイダンス」で対象となる研究*

 特に応援したい研究者は、「個人型研究を新たに提案する研究者」、「女性研究者」、「教室を立ち上げたばかりの研究者」、「留学から戻られたばかりの研究者」、「ライフイベント(出産、育児、介護)と研究を両立させている研究者」です。



*【ご参考】 厚生労働省ホームページ より以下抜粋
※PDFファイルが開きます

1 適用される研究

   この指針は、我が国の研究機関により実施され、又は日本国内において実施される人を対象とする医学系研究を対象とする。ただし、他の指針の適用範囲に含まれる研究にあっては、当該指針に規定されていない事項についてはこの指針の規定により行うものとする。

   また、次に掲げるいずれかに該当する研究は、この指針(既に作成されている匿名加工情報又は非識別加工情報(個人情報保護法に規定する大学その他の学術研究を目的とする機関若しくは団体又はそれらに属する者により学術研究の用に供する目的で用いられるものに限る。)のみを用いる研究にあっては、第17 を除く。)の対象としない。

ア 法令の規定により実施される研究

イ 法令の定める基準の適用範囲に含まれる研究

ウ 試料・情報のうち、次に掲げるもののみを用いる研究

① 既に学術的な価値が定まり、研究用として広く利用され、かつ、一般に入手可能な試料・情報

② 既に匿名化されている情報(特定の個人を識別することができないものであって、対応表が作成されていないものに限る。)

③ 既に作成されている匿名加工情報又は非識別加工情報


海外留学補助金の趣旨

 日本の生命科学が人類の知の最前線で今後も活躍し続けられるよう、将来の日本の生命科学の発展を牽引できる人材を育成することを目的として、基礎的な研究能力を修得した日本人研究者が海外の研究機関に身を置き、加速化する生命科学の変化を体感しながら、世界トップレベルの研究者と切磋琢磨するための留学を支援します。

 現在までの業績だけではなく、留学先での研究を通してどのような研究者になることを目指しているのかが、選考の基準と考えています。

 研究テーマは、広義の生命科学関連領域(有機合成化学、天然物化学を含む)であれば特に制限はありません。

 女性研究者および創薬科学分野の研究者からの積極的なご応募を歓迎します。